竹友会とは?

 大正9(1920)年、古典本曲の集大成者故神如道先生によって、邦楽部竹友会として創設。第二次世界大戦による中断を経て、昭和27(1952)年に箏曲部が設立。
 21世紀の現在においても設立当初と変わらず、尺八古典本曲、地唄、古典箏曲の修得・演奏を通ずる、人格の陶治を理念とする。
 早稲田大学のサークルの中でも特に古い歴史を持つ純邦楽サークルの1つであり、2020年には創立100周年を迎える。100周年に向け、会としてのますますの繁栄を目標として、日々活動。

 普段の活動では、主に江戸時代に成立した古典楽曲を演奏しています。

日々の活動

 プロの師範より、個別にご指導を受けています。

      尺八:神 令先生      箏・三弦:阿部 勇介先生

 尺八は、戸山キャンパス近くの稽古場にてそれぞれ都合の合う日時で、箏・三絃は、学生会館にておおよそ毎週土曜日にお稽古を行います。
 その他の日は個人の都合の良い時間帯にそれぞれ部室(学生会館E1001)にて練習を行っています。
 演奏会が近くなると同じ曲を演奏する会員同士で日程を調整して合奏練習を行っていますが、基本的に会員それぞれのペースで活動しています。
 尺八は個人で購入していただくことになりますが、箏、三弦は部室にある会員共同のものを使用しています。

 部室である学生会館10階、E1001は唯一の和室の部室で、広さも他の部室の約二倍! 居心地が良いのでついつい長居してしまう、そんな会員たちの練習場兼憩いの場です。

写真は2011年撮影のものです。2019年現在、大きく変わりません。


一年の流れ

【春】
 4月の入学式前後には竹友会も本部キャンパスにブースを出して新歓を行います。楽器を持って行っていますので、興味がある方は是非いらしてくださいね! 上級生・留学生も大歓迎です。
 また、大抵4月後半に早稲田大学古典芸能サークル(通称:古芸)主催の演奏会「和楽演舞」に参加しています。 様々な古典芸能サークルの公演を見ることができますので、古典芸能の中で迷ってる……という方、古典芸能に触れてみたい方はおすすめです。演奏が終わった後は体験&相談コーナーも設けています。
 その他の演奏会として、関東学生三曲連盟という、関東圏の大学に所属している三曲(箏・三弦・尺八)のサークル連盟が主催している「関東学生三曲連盟新人演奏会」へも参加しています。こちらは始めて一年経った会員が中心。

【夏】
 前期定期演奏会を6月に行っています。ぜひ、お気軽に足を運んでください。竹友会は定期演奏会を目標として活動していますので、会員一同気合の入った演奏会です(不安も緊張も大きいですが……)。
 前期定期演奏会が終わると、新学期から続く演奏会ラッシュが終わってようやく一息つける時期です。
 8月には夏合宿。長野や新潟など涼しい地方を探し、楽器を持っての合宿です。先生方がつきっきりで見てくださること、(たまにさぼったりしながら)一日練習できることから、皆かなり上達します。 途中地域のお祭りに参加したり花火やレクリエーションをしたりと毎年充実した4日間を過ごしています。

【秋】
 夏休み明けののんびりした空気から、じわじわと後期演奏会が近づいてくると一気に「合奏の時間がない!」「唄歌えない!」と焦りだす、時間が過ぎるのが早い季節でもあります。
 例年、後期定期演奏会は11月に新宿区箪笥ホールや滝野川会館など、外部の施設を借りて行っています。後期定期演奏会は一年間の活動の発表の場。演奏自体も大変ですが、各自割り振られた裏方の仕事もこなしつつ一致団結しなければなりません。




【冬】
 後期定期演奏会が終わると幹事の引継ぎがあります。
 2月から3月にかけてのどこかで、春合宿を行います。夏が後期定期演奏会に向けてならば、こちらは前期定期演奏会とその前にあるたくさんの演奏会へ向けてです。 三年生は就職活動や大学院試験、四年生は卒業へ向けて慌しい時期のため、一年生二年生が中心となっています。人数が減って少し寂しい分、お稽古の時間が増えるのでじっくり先生に見ていただけます。

【再び春】
 3月末には卒業演奏会があります。これは大学を去る4年生から在校生へ向けての演奏会です。長い人は大学生活4年間、丸々竹友会に所属していた人もいるので毎年貫禄の演奏をきかせてもらえます。 その姿を見て、在校生一同「こんな演奏ができるようになりたい!」と練習に励みます。
 名残を惜しみながらの追い出しコンパが終わると、卒業生は社会へ、そして在校生は新入生歓迎へと進み始めます。


他校との交流他

現在竹友会は、

  • 東京近郊の大学25団体が加盟する「関東学生三曲連盟」
  • 早稲田大学の古典芸能サークルが加盟する「早稲田大学古典芸能連盟」

に所属しています。

 関東学生三曲連盟では春の新人演奏会に参加しています。 その他関東学生三曲連盟定期演奏会やおさらい会などのイベントでも大学の学生たちと練習・共演したり、年2回の合宿、毎月の懇親会等で交流をしています。 早稲田大学古典芸能連盟では年2回の合同演奏会で他の古典芸能サークルと交流しています。

 その他の活動としては、国際コミュニケーションセンター(ICC)主催の留学生向けイベントに参加し、演奏会と体験会を行うなど国際交流活動も行っています。

 基本的に先生からのお稽古は古典曲で竹友会として古典音楽のみを扱っておりますが、個人的に現代曲を練習して他団体との共演を楽しんでいる会員もいます。 最近では、Isaac Albeniz作曲のAsturiasを阿部先生による編曲で演奏したこともございました。
 関係者の皆さんからも多大なご支援をいただいて、現役生はのびのびと活動しています。


上記の文章は2011年と2016年の文章をもとに作成しています

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